不倫・・私もその気持ちが 全然分からない訳ではないのです。
女性の40代はとてもセンシティブな時期。
何か最後の花火のように 恋に没頭する女性は
たくさんいらっしゃいます。
その恋愛の相手は近くにいる人だけではなく
アイドルだったり、スポーツ選手だったり韓流スターだったり・・
そういう場合はご主人も子供達も
「ママは本当にもう~~!」と 呆れながらも苦笑い。
かく言う私も実は数年前
あるスポーツ選手に恋をして
「彼は背が低いけど、私は153cmだから!
釣り合ってる💗」
とか 当時思ってました。アイタタタ・・・。
ほんと、すみません、馬鹿で。
しかし・・・
その恋の相手が身近な人物だった場合・・
家族の苦笑いだけでは済まなくなってしまいます。
年下男性との不倫
夫と子供に別れを告げ 不倫相手と新しい生活を始めて
幸せに暮していた女性からの相談です。
現在50代のその女性は40代後半にその人と知り合いました。
落ち着いた話し方の聡明な女性で
「まさか自分が不倫するとは思わなかった」と
仰っていました。
相手は20才年下の同じ職場の男性です。
年は随分と下だけど 仕事は真面目だし、人柄は良いし、
何よりも自分を女性扱いしてくれて
熱心に告白してくれたのです。
最初は本気にはしなかったけれど
何度も何度も誘ってくれるし、徐々に自分も
惹かれていったそうです。
「そうだった、恋愛って、こんなふうだった。」
彼女はそう思ったのです。
仕事も家事も育児も頑張っているのに お礼も言われない自分。
家族の為に気持ちを押し殺している自分。
そんな自分をこんなに愛してくれる人が現れるなんて・・
そしてさらに思いました。
「私が恋愛できるのは きっとこれが最後だろう」と。
とても勇気の要る事だったけど
年下の彼のまっすぐな愛情に答える為に
ご主人と離婚し、子供の親権も主張しませんでした。
自分のこれからの人生は愛する彼との暮しに使おう、と
彼女は大きな決断をしたのです。
7年後 一緒に居ても喋らなくなる彼
20代だった彼は30代中盤になり、
そろそろ周りの友達からは結婚だ、子供が生まれた、家を購入した、
そんな話題が上がるようになりました。
そんな中 自分の恋人は50代半ば。
7年間 一緒に暮らしてきて優しい彼女ではあるけれど
以前のような「彼女さえいれば良い」というような
熱い気持ちは徐々に薄れてきたのかもしれません。
同じ部屋にいるのに
彼はどんどんと口数が少なくなっていきました。
別れを受け入れた彼女
「私の存在が重くなったんでしょうね.。」
「彼の為だと思うから 彼からの別れ話は受け入れました。」
「私が自分で選んだ人生ですからしょうがありません。」
「でも・・・」
「苦しくて辛くて寂しくて夜眠れなくて・・」
「この苦しさを抱えきれないかも知れません。」
気持ちを抑えている分
彼女の一言一言に悲しみのエネルギーが籠っていて
私は圧倒されました。
彼を心から愛しているのでしょう。
相手を悪く言うような言葉はいっさい出て来ませんでした。
押し殺したような声で
「私・・・大丈夫でしょうか?」
と仰いました。
その苦しみは子供達の苦しみ
人生は選択の連続、とよく言います。
彼女の選択が間違っていた などと言うつもりは有りません。
彼女が家庭よりも恋愛を選んだと言うだけの事。
でも 自分が選んだ事の結果は 全部自分が受け取らなければいけません。
とても厳しい、と自分でも思いましたが
「大丈夫でしょうか?と問われるなら、
あなたは大丈夫ですよ。」
「だって、大丈夫でなければいけないでしょう。
あなたの苦しみは 7年前に
あなたの2人のお子さんが抱えた苦しみです。」
「あなたはその苦しみを抱きしめなければいけないから
大丈夫でなければいけません。
その苦しみはあなたの選択の中に
セットになって存在していたもの。」
「けど・・そのどん底の苦しみは 〇日までです。
あとは少しずつラクになって来ます。
生まれ持った賢さと強さがあなたを助けてくれますよ。」
そう伝えました。
鑑定結果の伝え方
こういうご相談には良く出くわします。
しかし鑑定結果の伝え方はお相手によって変わります。
彼女の苦しみの大きさは「絶望」と言っても良いかもしれません。
この人の思い詰めたような声を聞いて、
彼の事だけに集中し過ぎないで欲しいと思いました。
その為に きっと彼女を辛くさせるであろう 子供さんの事を
私は口にしました。
この賢い女性なら 自分と彼だけが世界の中心ではない事に気付けば きっと今の辛さを乗り越える事が出来るでしょう。
そして実際、彼女が不倫相手の元に走った時、子供達はママに捨てられたと思ったはずです。
悲しくて寂しくて辛くて・・
幼いがゆえに今の彼女が感じている以上の傷を負い
現在も心に抱え続けているのでは、と思います。
同じだけの傷を彼女も抱え続けて行く事が
子供よりも不倫相手を選んだ彼女の責任なのでしょう。
少しの灯り
彼女の救いはその性格です。
もちろん今は辛いでしょうけど
物事を明るく考えられる彼女なら
来年の〇月には新しい出会いだって待っていそうでした。
彼女はきっと大丈夫。
子供の悲しみを思いやりながら
彼女自身も後悔したり苦しんだりしながら
新しい選択をして行くでしょう。
そして彼女のお子さん達も、
一緒には暮らせなくなってしまったけれど
母親である彼女の聡明さと明るさを引き継いで
強く育ってくれますように。
母と別れた悲しい経験を持って
彼らが幸せについてしっかり考えられる大人に
なってくれますように。
不倫を選ぶ女性の気持ち
不倫に人生をかける女性は
思っている以上に多いのだな、と
感じています。
人間も1種の生き物として、
ある時期どうしても恋愛を求める気持ちが
湧いて来るのかも知れません。
「子供を捨てて!」とか
「いい歳をして分別の無い!」とか
声高に責める気は私にはありません。
ただ、自分の蒔いた種は自分で刈り取る、
これはどうしようもない法則だと思います。
この女性はそれがちゃんと理解できる人でした。
悲しみや後悔が無い人生だけが良い人生ではありません。
自分の選択や環境を正解になる様に努力していくのが
大事なんだろうな、
それが本当の意味での豊かな人生なのかもしれないな、
そう思ったご相談でした。
どんな時でも幸せを諦めない
人生の選択に迷う時、
自分の選択に後悔を感じた時、
それでも幸せになりたい時
どうぞご相談下さい。
鑑定メニュー
人生のどの道を選ぶかは自分で決めて良い。
ただし、自分の蒔いた種は必ず自分で刈り取る事。
刈り取ったものをたくさん抱えながらでも
幸せになる道を歩いて行く。
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