「サレ妻」・・嫌な言葉です。配偶者の行動によって、勝手にカテゴリー分けされるなんて。
考え過ぎかもしれませんけど、なんだか言葉自体にみじめな響きも感じてしまいます。
古くからの知り合いの2人の友達。
彼女たちのご主人が同時期に不倫しました。
お2人共、傷付いた事は一緒ですが、その後の選択はハッキリと別れました。
そして・・・その選択の後、20年が経ちました。
夫の不倫によって傷つき、今後の歩むべき道を迷っておられる女性に向けて、この記事が何かのヒントになれば・・と思います。
恋愛ホルモンの分泌Maxの時にバレた浮気
恋愛感情は3か月から3年間しか続かないと言われますが、私の今までの鑑定経験では、浮気発覚は恋愛ホルモンが最も活発であろう3か月目~6か月目くらいが多いように思います。
脳内でお花畑が満開になって、隠蔽工作が御留守になるのかも知れません。
少し話はそれますが、浮気に気付いた奥さんの方も、ご主人の恋愛ホルモンMaxの時に問い詰めるのは、思いとどまった方が良いかもしれません。
自分自身をもっと傷つけてしまう可能性大だからです。
ご主人とお相手のホルモン分泌が収まり、惰性での恋愛に移行した頃合いを見計らって、それまで溜めていた証拠を元に、ご主人を詰めていく(我ながら怖っ!)のが一番、妻側のコントロールが効く時期なのですが・・・
人間は感情の動物ですから、そうもいかない事も多いですよね。
それはまあ、置いておいて・・
A子さんとB子さんは、同時期にご主人の不倫問題に直面されました。
浮気がバレなければ、結婚したままこっそり相手との関係を続けようと思っていたご主人なのに、あっさりバレてしまい、奥さんに問い詰められました。
ご主人はバレてしまったのならしょうがない、と「離婚してくれ!」と頭を下げました。
なにせ恋愛ホルモンの分泌Max状態で「どうせバレたのだし、この恋愛の為なら人生変えて良い!」と思ってしまう時期だったのです。
綺麗に別れてあげたカッコいい女性A子さん
「別れたのよ。だって、別れてくれって頼むから、じゃあ、いいよって。」
私はその話を聞いた時、少なからず驚きました。
慰謝料も、子供達の養育費も「要らないよ」と断り、残っている住宅ローンも「だって、私と子供達が住むんだから。」と自分が被り、サラサラと水が流れるようにA子さんは離婚しました。
もしかしたら心の中に葛藤は有ったかもしれませんが、そんなドロドロした感情を感じさせる事はなかったのです。
「良い人がいたら、これから恋愛もしたいな。」と前向きで、「これから頑張って働かなくっちゃ」と仕事を探しました。
相手の女性やご主人に対する恨み言を言うでもなく、出来るだけ多く慰謝料を取ろうともせず・・綺麗な別れ方という点では、私は彼女以上の別れ方を考え付く事が出来ません。
子供達の入学式、卒業式などの節目には、その別れたご主人も招待し、一緒に参加していました。
何とか夫婦関係を修復したB子さん
一方、B子さんの選択は真逆でした。
生活費や子供の学費の事を考えると別れて自分1人で稼いでくなどと言う選択肢はB子さんの頭には浮かんできませんでした。
なんとかご主人の気持ちを戻そうと、家族や親戚のイベントを増やしたり、ご主人の機嫌を取ったり、泥臭い努力を続けました。
1年もしないうちに、ご主人も浮気相手と揉め始め、「元の鞘に収まる」という形となりました。
結婚生活はB子さんの望むように継続し、ご主人もそれまで以上に家族に尽くすようになりましたが、B子さんの心の中にはモヤモヤとした嫌な気持ちが残りました。
「もう以前のように夫の事は信じられないし、相手の女性の事を考えると気分が悪いし・・。こんなイヤな気持ちを残したまま、今後何十年間も一緒に暮らしていくなんて・・。」
度々そんな話を聞き、彼女の心が今も苦しいのを知ると、例え離婚を回避したとしても、浮気された側の心が晴れることは、もう無いのかも知れない、と思いました。
ご主人の不倫から20年 時間は人の気持ちを変える
A子さん、B子さんのお2人とも、お子様達は自立しました。
A子さんはもう少しでローンの終わる自分の家に1人で暮らしていらっしゃいます。夜勤の有る仕事を続け、1人で頑張っているのです。
B子さんは、今もご主人と2人で暮らしておられます。金銭的に不安が無いという環境のお陰で、自分の趣味を生かす形で収入が得られるようになりました。
ご主人の不倫が発覚した直後は、さっぱりと離婚し新生活へと心を切り替えたA子さんよりも、結婚継続を決めながらも心のモヤモヤから逃れられないB子さんの方が辛そうでした。
しかし20年という長い時間をを過ごすうちにB子さんのモヤモヤは薄まって来て、今ではご夫婦仲良く旅行に行かれています。
A子さんは1人で子供を育てあげ、夫婦関係のストレスを感じる事は少なかったけれど、老後の金銭的ゆとりでは若干の不安をこれから抱えていくかもしれません。
B子さんはご主人と暮らしながらも、子育ての終わった今は、自分の好きなように旅行や友人とのお付き合いを楽しむゆとりを持っています。
これからもA子さんは爽やかに、B子さんはゆったりと、人生を歩んで行かれる事でしょう。
もちろん、生活上の条件を完全に同じにする事はできませんから、どちらが良かった!と言う事は断言できませんし、何よりお2人はそれぞれの選択を後悔してはいらっしゃいません。
離婚するかしないか、決める時に大事な事
A子さんのように爽やかに離婚しようか、B子さんのように心に折り合いをつけながら結婚継続か?
それを考える時にその時の感情だけで決めない様に、自分の性格や性質も良く考えて1番ダメージの少ない道を選ぶ、という方法を忘れないで下さい。
年金にしても、暮しにしても、1人よりも2人の方がゆとりが生まれやすい、という事も有ります。
大事なのは、離婚するにしてもしないにしても、その時の気分だけで決定しない事。
人生は長いのです。
私は干支九星を勉強してきて、その生年月日から見ても、人間には完璧な幸せはないと考えるようになりました。
どちらを選んだのが正解だったのか、と考えるのではなく、自分が選んだ道を正解にするように暮らして行く事が、最も大切な事ではないかと思います。
人生の選択を迫られる時、こちらを選べばこうなる、あちらを選べばこうなる、それらをよく考え合わせた上で、ご自分で道を選び、そして選んだ道を正解とするように生きていけたら良いな、と思っています。
もしもその選択に迷う時は、干支九星でいつでもお手伝いいたします。
完全予約制です。
コーヒーを淹れてお待ちしてます。
もちろんzoom鑑定もオッケーです。
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