20代の頃は「50歳の女性なんて人生終わった人達」みたいに思っていましたけど、60代に突入してみると「いやいやなんのその、50代なんてまだまだ青春よ!」などと思う今日この頃。
そして70代80代の女性は、これからの自分が幸せに生きていく為に本当に必要な事柄をいろいろと実体験から教えてくれる、心優しき先輩達だと思います。
最近、その先輩達の「学校では教えてくれない、人生の必殺技」のような事を目の当たりにしたので、自分も忘れないように記しておきます。
この記事が50代60代だけでなくどの世代の人でも、円滑な人間関係を築きたい人にむけて、1つのヒントになったら幸いです。
年末のお楽しみ♡牛肉の共同購入
私は長年、小さな教室をやっています。諸事情で一時期教室を閉じようとしたこともありますが、細々と続いています。
生徒さん達は70代女性がほとんどで、ひと言では言い終わらないような苦労が有っても人生を計画的に送り、今を楽しんで暮らしていらっしゃる方ばかりです。
その教室で毎年の恒例行事として、知り合いの業者さんから皆で美味しい牛肉を購入する、という事をやっています。だいたい毎年、大きな段ボール3箱くらいになります。
もちろん個人個人で買っても良いのですが、なんだか楽しくて続けている事です。
宅配のお兄さんを怒らせてしまった私
牛肉の配達は日時指定をきっちりお願いします。遠くから教室に通って下さる人もいて、教室の日時と配達の日時を別々にしてしまうと、お肉の為だけに車で何十分もかけて我が家に来てもらう事になるからです。
でも・・年末のある教室の日。
日時指定していたのにお肉が届きません。
教室をする部屋と玄関はすぐ近くなのに、宅配業者さんが来た気配も有りませんでした。
おかしいなと思い、玄関のポストを見に行くと「不在連絡」が入っていました。
指定通りの時間に配達に来てくれたのに、宅配業者さんのチャイムの音が全然聞こえなかったようです。私は慌てて不在連絡票に載っているケータイに電話しました。
「すみません!家にはいたんですけど不在連絡票が入っていて、午前中に配達して頂かないととっても困るのです。急いて再配達お願いします。」
「そちらの地域に戻るのは午後になりますねぇ」・
・・・それは困る・・・午後まで生徒さん達を引き留めておくわけには・・
「共同で購入していて、荷物が届くのを待っていたんです。玄関のチャイムが聞こえなかったんです。お願いします」
お兄さんは
「何回も何回もチャイムを押したんですよ!」と声が大きくなっていきます。
そりゃそうです。
年末のただでさえ忙しい時に、配達ルートを引き返して欲しいと言われているのですから。
でも、何回も何回もチャイムを押して、玄関の傍の部屋にチャイムが聞こえないなんてこと有るかしら?しかも不在連絡表に記載されているのは、ほんの5分前の時刻なのに・・と、私も負けず劣らずイライラして来ました。
でも生徒さん達が待っている、何が何でも午前中に持ってきてもらわないと困る!
私はゴリ押しして、そしてお兄さんはプンプン怒って、それでも「分かりました!今から行きますから!」と言って電話は切れました。
私は忙しい配達業者のお兄さんを怒らせてしまいました。
そんなわけないじゃん!私もイライラ
電話を切った後、私も苛立った気持ちを持ったまま、
「配達業者さんに無理を言ってしまいました。お兄さん、すっごい怒ってしまいました」と生徒さん達にこぼしてしまいました。
すると、そこに居た70代女性達は穏やかに
「あら~。配達の忙しい時期ですもんね。私達がお喋りしてたから、チャイムも聞こえなかったのね。」
と仰いました。
それでも私はまだ
「でも何回も何回もチャイムを押したなんて言ってたけど、それが全然聞こえないなんて、変ですよ。」
と拘って、お兄さんの言葉を疑っていました。
「じゃあ、今度は皆で気をつけときましょう」と、配達を待っていました。
恐れ入りました!70代女性の人間力を見た必殺技とは
ピンポーン!
とチャイムがなり、配達業者さんが来てくれました。忙しい時期に2度手間をさせてしまったのは事実です。
我が家の教室用の部屋は玄関とは別に入口があって、靴のまま入れるようになっています。
言い合わせたわけでもないのに、教室のドアから全員が急いで外まで出て、玄関でチャイムを押した宅配のお兄さんに、
「ああ!良かった!嬉しい!!有難うございます!」とか
「良かった~!お陰で間に合いました。」とか、
「私達がお喋りしていたから、2度手間させて・・」とか
「とっても楽しみにしてたんです、ありがとうございます」とか
飛び切りの笑顔と共に、感謝やら謝罪やら、口々にお兄さんに告げました。
賑やかでにこやかで、頭を下げて・・その迫力!
迫力と行っても、威圧的という訳ではなく、圧倒的な人間力を私は感じました。
お兄さんも「良かったです!」と笑顔をみせてくれ、なんと生徒さん達は配達の車が発信しても、車に手を振ったりお辞儀をしたり・・。
お兄さんも車の窓から手を振ってくれました。
「良かったわねえ」と言い合いながら教室の入り、
「今年も美味しいでしょうねぇ」と牛肉の話で盛り上がり、教室が浮き立った雰囲気で満たされました。
きっと配達のお兄さんも楽しい気持ちになって下さってたんじゃないかと思い、私は感心してしまいました。
私1人で受け取っていたら、むすっとしたお兄さんから、むすっとしたまま受け取り、心の中で「いくら忙しいからってあのモノの言い方はないでしょうよ!」と、しばらく不機嫌だったはずです。
「人間力って、こういう事を言うのかな」と思いました。
「きっと何十年もかけて、上機嫌さで人や雰囲気を引っ張る力をつけてこられたはず」とも思いました。
まとめ
「何が正しいか、どちらが正しいかをはっきりさせる」とか、
「相手を口で言い負かして、自分の意見を認めさせる」とか、そんな事に拘っていたら、幸福からどんどん遠ざかっていくかもしれませんね。
相手を力や言葉でねじ伏せるほど、たぶん孤独になっていくでしょう。孤独イコール不幸だとは思いませんが、言葉だけが勝つことは虚しいかな、とは思います。
昔から「損して得取れ」「負けるが勝ち」そんな事をよく言います。私も親からそう言われて育って来て、場を納めるようにと早めに諦めたり謝ったりして来ました。そしてその為に「自分が我慢をする」という方法しか知りませんでした。
今回のことから、我慢の何段階も上、「謝りながらも圧倒的な上機嫌さで周りの人まで上機嫌にする」という必殺技を知りました。
これを体得できればたぶん怖いものなし!
私にはまだまだ道のりが遠そうですが、ひとつ目標ができました。
70代となり、人生の必殺技をたくさん身に着けた賢い女性達にますますの幸あれ!と思います。
人生の先輩達にはまだまだかないませんが、それでもいろんな賢い人達から授けて貰ったり自分で苦労したりして、私なりに少しずつ貯めてきた「楽に生きる考え方」を干支九星の鑑定と共にお伝えしています。


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