テレビなどで九星気学という占術を耳にする人も最近増えたと思います。
私も占いの勉強は九星気学から入りました。
九星気学も自分なりに一生懸命勉強しましたが、その後、干支九星という何だかすごい占術が有るらしい・・と知り、現在は干支九星の勉強をコツコツと続けています。
それがもう、恐ろしいほど面白くて!
人間は運命に動かされているんだ、と言う様な占例にも出会いました。
干支九星は望月治先生がまとめられた精密で具体的、それでいてダイナミックな占術です。
「九星気学って聞いたこと有るけど干支九星って聞いた事ない、どう違うの?」
と言う人に大まかな違いを知って頂きたくて 記事を書きました。
九星気学と干支九星で共通している所
九星気学と干支九星の共通点をざっと列挙します。
- その人の生年月日を使って占う。
- 占う時に年、月、日、時間の盤を立てる
- 太陽の位置で占う。
- 九星から意味を読み解く。
- 九星の意味の取り方もほぼ同じ。
- 九星とは一白水星、二黒土星、三碧木星、四緑木星、五黄土星、六白金星、七赤金星、八白土星、九紫火星。
- 凶方として破壊殺、五黄殺、暗剣殺、小児殺、定位対冲(これを採用するかどうかは流派による)が有る。
- 開運法として方位取りが有る。
干支九星と九星気学で違う所
大きく違うのは以下の3つです。
- 方位の分け方
- 占いに使う星の種類
- 吉凶の判断の仕方
それでは1つずつ説明していきます。
九星気学は30度60度・干支九星は24山(15度ずつ)
<九星気学の方位(九星LABさまからお借りした図)>
東西南北が30度 南東、南西、北西、北東は60度です。
<干支九星の方位>

干支九星の方位は24山と言い、360度を24分割して1山15度です。
東西南北 南東、南西、北西、北東、すべて45度です。
同じ南であっても力の強弱が有ります。
また、吉神は1山ずつに付きます。
干支九星は十干・十二支・九星を使う占い
まず、九星気学の盤と干支九星の盤を見比べてみましょう。
両方共2024年の年盤です。

九星気学の盤

九星気学では盤の中に書き込むのは一白水星から九紫火星までを表す漢数字です。
漢数字、と表現しましたが、数を表すのではなく それぞれの九星には担当する沢山の事柄が有って その事柄の組み合わせで占っていきます。
干支九星の盤
干支九星では九星だけでなく十干十二支も書き込みます。

九星と十干十二支から事柄を読み、さらに十干十二支からは具体的な時期を出す事が出来ます。
干支九星の吉凶の見方
九星気学では本命九星の位置や暗剣殺、五黄殺、破壊殺、また九星の定位対冲などで占いの吉凶を見ます。
干支九星ではそれにプラスして、十干十二支も使います。
十二支による吉凶を大まかに書くと
吉は、三合・支合・支並び
凶は、刑・冲・破・害
です。
またこの他にも五行による吉凶もあります。
十干で吉凶を出すのは占い方によりますが、四盤鑑定の場合はやはり同じ十干の場合に「この話は良くない」と読みます。
性格鑑定の場合は吉として「干合」というものが有ります。
九星が表すのは事象、例えば「結婚のこと」とか「子供のこと」とか「仕事のこと」とかです。
その事象が吉か凶か、それを知る為に五黄殺や暗剣殺、破壊殺以外にも十干や十二支も使いますのでより複雑に精密に判断する事が可能なのです。
四盤鑑定の場合
「この結婚うまく行きますか?」と言うご相談を受けると年盤月盤日盤時刻盤の4つの盤を立てて、その人の本命九星や結婚を表す九星である四緑木星を日盤や時盤の中に探したり、四緑木星の担当する巽宮を見たりします。
そしてその盤上で同じ枠内に居る十干や十二支で吉凶を出して行きますし、更に結婚に対する状況がどんなものなのか、十二支でより詳しい意味を見ることができます。
またその人の本命の十二支の位置も判断材料の一つです。
方位取りの場合
九星気学で吉方位を取る時には、ほぼ九星のみで吉凶を見るので吉方位の数はとても多いです。
干支九星では十二支と九星を使って吉凶をみる為、調べ方が厳密になり吉方位は少なくなります。
九星気学の吉方であっても干支九星では凶方になる事が多々ありますので、引越しの時の方位は干支九星で出して下さい。
干支九星 望月先生からの教えとして さらにもう2つ特色がある。
流年法という占法
流年法は望月先生の師匠である 飯田祐久先生が始められたものです。
流年法は飯田先生から望月先生に受け継がれて来たものです。
流年法はその人の人生を読み解くのにとても役立つ占法なので、九星気学で占いをする人の中にも望月先生の書籍などを独自で勉強して自分流の流年法を使う人もおられるようです。
望月先生からの問題解決の為のおまじないが伝えられている
望月先生は占いは運命を変える為にするもの、と仰っています。
多くは「お土(砂)取り」という方位を使った開運法ですが、それとは別におまじないも伝えておられます。
こう言う所にも「この人を開運させてあげたい」という望月先生のお気持ちを感じます。
おまじないには本だけ読んでいたのでは知りえない、口伝の部分も多々あります。
干支九星を学ぶにあたって残念に思う事と干支九星の今後
残念なのは望月治先生が60代半ばという若さで亡くなられた事です。
干支九星をまとめあげ、これからどんどんと世の中に知れ渡っていくであろう時、体調をくずされたのです。
望月先生はいったん体調を持ち直してから、お亡くなりになるまでの3年間に、お弟子さんたちに口伝に近い迫力ある教えを授けられたそうです。
命を削って伝えて下さったのでは・・と私は想像しています。
九星気学から学び始め干支九星の存在と魅力を知って 九星気学でありながらも干支九星を付け足す感じで占う人もおられますが・・
しかし、上に述べましたように最も根本的な「方位、吉凶の判断」に大きな違いが有ります。
この部分は望月先生は干支九星をおまとめになるにあたり古代中国の書物、つまり東洋占術の原点に基づかれています。
九星気学には九星気学の、干支九星には干支九星の良さが有りますから、それぞれの理屈や成り立ちを知って、暮しや開運に生かして行けると良いなと思います。
また干支九星は、その鑑定結果の具体性、開運の為の根拠の確かさ(だからこそ学ぶのは大変ですが)から 今後もどんどん広まっていくと考えています。
まとめ:干支九星の特色
- 方位は24山、1山15度ずつ。八方位は45度ずつとなる。
- 占う為に 十干・十二支・九星の3種類の星を使う。
- 吉凶は九星から出す五黄殺暗剣殺だけでなく、十干や十二支の関係性からも出す。
- 吉方位は計算が厳密な為、なかなか出ない。
- 十干十二支を使うので時期が具体的に出る。
- 流年法で人生の流れが読める。
- 吉方位がなかなか巡って来ない人にも出来るおまじないが有る。
パッと見ると似ている九星気学と干支九星ですが、違いは上手くお伝え出来たでしょうか?
九星気学を使って開運法を試してもなかなか人生が上手く行かない、と感じていらっしゃる方は、干支九星を使った開運法をぜひお試しいただきたいと思います。
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